予告編

  • 2007年 山形国際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波部門「市民賞・奨励賞」W受賞
  • 2008年 毎日映画コンクール「ドキュメンタリー映画賞」受賞

comment  コメント

田原総一朗(ジャーナリスト)

ドキュメンタリーの原点をこの映画に見た。
“クルド難民”、“強制送還”を捉えながら運動映画にならず、あくまで人間として、そして家族として描いている。家族というその貴重さを改めて感じさせられた。

吉岡忍(ノンフィクション作家)

世界への入口が、ここにある。不正義を目の当たりにしたら、すなおに怒ること。
疑問が生じたら、その根源に向けて旅立つこと。それがこの社会で窒息せず、世界を獲得する愉快な道であることを、この映画は示している。

ミノワマン(格闘家)

カザンキランさんの『悪いのは我々ではない日本人でもトルコ人でもない、悪いのは日本のシステム、世界のシステム。』というが言葉がよかったです。難民とはなんだろうと考えさせられる映画でした。

松江哲明(映画監督)

無音のエンドクレジットを眺めながら「アホは国境を越える」というキャッチコピーが付けられたインディペンデント映画を思い出した。が、本作はさらにその先を記録している。
脳にドンとキた。これぞバックドロップ。

羽仁進(映画監督)

この映画はなかなか大切な仕事だと思う。表参道で訴えるクルド人の同情して行動するのは、良心的な日本人なら誰でもするかもしれない。しかし、その後トルコまで行くのが偉い。
そうして問題の大きさ、深さにぶつかる・・。
そこからが本当の作品になってくる・・。

佐藤忠男(映画評論家)

これは素晴らしいドキュメンタリーだ。若者らしい正義感と人間的な連帯感、知的探究心、そして行動力で知らない世界の知らない問題に突き進んでゆく。知ろうとする思いのみずみずしさに私は感動した。

中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン/ミュージシャン)

残酷で差別的な日本の入管によって、本国での迫害に加え、強制収容・強制送還という形で二度目の迫害を受ける在日クルド難民。本作は、「共生」「平和」の本質的意味を問う。
そして、こうも言う。「ニッポンって一体何やねん?」。
冷酷な難民鎖国ニッポンの実態に向き合うこと。「美しい国」の「国際貢献」はそこから始まる。
そう、まさしくニホンジンの人間性・人間力が問われているのだ。

幸村誠(漫画家)

ニュースや新聞で知ることなんて、ホント、事件や人物のほんの一部分だけなんだよなぁ。
冷たい海水下に深く潜って、氷山の全貌を見ようとした監督の行動力、勇気。
すごい若者が日本にもいるぞ!

ピーター・バラカン(キャスター)

一家のクルド人難民がトルコの公共事業の犠牲になる様子にはムカツキを禁じえませんでした。
国際援助の意味について考えさせる映画です。

中山雅史(サッカー選手、ジュビロ磐田)

この映画を見て今の自分がいかに幸せなのかあらためて感じさせられました。
一人でも多くの方々に見てもらい、何かを感じとってもらえればと思います。

東陽一(映画監督)

この映画は「難民問題」や「クルド問題」のレポートではない。生まれてはじめて「他者」に正面から見つめられ、たじろぎながらも視線をそらさず見返そうとする青年の初心、その心の動きがスクリーンに映っているのだ。

小田マサノリ(イルコモンズ)

バックドロップは、失敗すれば、自らもダメージを受けかねない危うさを持っている。リングサイドの傍観者であることをやめた撮影者は、自ら何度もマットに身を投げ、そのつどダメージを受けながら格闘の旅を続けてゆくが、はたして、この映画を通して、本当にバックドロップを“かけ/られ”ている のは誰なのだろう?

森達也(映像作家・作家)

知ることは大事。なぜなら知らないから人は過ちを犯す。でも知ることは難しい。
中途半端に知ることは逆効果の場合もある。何を知ればいいのかに加えて、どこまで知ればいいのかという問題もある。本作にはそのヒントがある。
ラストの父親のコメントは胸に沁みた。

外山恒一(革命家・07年東京都知事候補)

わが国はもはや亡命先というよりもむしろ亡命元に似つかわしい!

村上賢司(映画監督・テレビディレクター)

「客観」をかなぐり捨て「僕」が世界の複雑さに立ち向かい、泣き、 笑い、食べ、そして悩み続けている。だからこそ信用できるのだ!
私も本気になって友人同士が引き裂かれる理不尽に怒り、涙を流した。

南部虎弾(電撃ネットワーク)

ちきしょう、ちきしょう、ちきしょう〜!俺は、日本人は、何をしたら、いいんだあ〜?
何ができるんだあ〜?襟元をわしづかみにされたまま、ハンマーで殴られてるみたいだ。
心臓がバクバクする。涙がとまらない!

会田誠(美術家)

立派な大学を出たNHKのディレクターが作ったようなドキュメンタリーとは、確かにひと味違ってましたね。監督の野本クンの若造っぷりに始終ヒヤヒヤしつつ、気がつけば、そんな野本クン以下の、あまりに日本人な自分がここにいる−−−そんな映画でした。

池田香代子(作家・翻訳家)

これは、あるクルド難民家族についてではあるけれど、同時にこのくにについてのドキュメントだ。
「僕は一番近いところにいた傍観者だった」 このことばに作家の、そしてこの作品の美質は凝集されている。一番近いところにいる傍観者、それはこの作者、この作品をつきぬけて、ある種のドキュメンタリーが出発し、またたどりつく地点でもある。

寺中誠(アムネスティインターナショナル日本・事務局長)

クルドから故郷の紛争を避けて来日した難民たちは、逃れてきた日本でも希望を打ち砕かれ、厳しい取り扱いに直面する。難民を受け入れられない日本社会とは何か。その問いかけに応えるべきなのは日本に暮らす自分たち自身だ。

原一男(映画監督)

野本よ、「民族問題」という名の迷宮(ラビリンス)に迷い込んだな。とはいえ、彷徨(さまよ)うにも勇気とエネルギーが必要だ。だが出口は、まだまだ先だ。困難は続くだろうが、頑張れよ。野本の困難さは、世界の困難さと同質のものだから。

野中章弘(ジャーナリスト・アジアプレスインターナショナル代表)

私たちの社会は少数者を常に排除してきた。だから、私たちの世界観は貧しくてみすぼらしくなる一方である。このドキュメンタリーはそのような「ニッポン人」の在り方を鋭く問うている。他者を理解し、受容することでこの社会を豊かにしたいと切に願う。

香椎由宇(女優)

正直『この作品は素晴らしい!!』だなんて言葉、この作品には似合わなさすぎる。そう思った。そんなモンじゃなかった!!コレはそんな一言じゃ表せない。観ながら『なんで?どうして?』が止まなかった…。そして 未だに消化できずに 毎日を平和だと思い込みながら暮らしてる私がいます…

今一生(フリーライター)

入管を訪れたクルド人が突然、国連から難民認定を受けていたのにトルコへ強制送還された。その秘密を見せまいとカメラの前に立ちはだかる公務員の無表情の冷たさ。あれは、僕ら日本人の無関心の産物だ。

宇波拓(音楽家)

具体的な顔をみせないまま人間を排斥する社会。単数系では表すことのできない複雑なアイデンティティ。社会と個人をめぐる力学は、ひとつの視点からは決して語り得ないという当惑に、無理な答えを与えることなく、当惑として映し出したことがこの作品の力強さだとおもいます。

ページトップへ